2024年　1月 26日 Y様・駒込レンタルスペースレッスン

昨年末に無料体験レッスンでオンライン面談を受けてくださったＹ様(男性)。初めてのレッスンです。メンズブリーフを作りたいとのことでその経緯を伺うと、ゆくゆくはオリジナルのプリント生地で楽しい下着を身に付けたい。全くの洋裁初心者の為、ネット動画だけではなく、きちんと洋裁を理解した上で作っていきたいとのことでした。が、今回とにかく4時間の中で出来る限り手順を教えてもらい、家で練習をしたい！とのご希望。初心者向けとは言えない素材とアイテムでもあり、かなりのハイペースになる予感…
洋裁用具もお持ちでなかった為、あらかじめ必要なものをお伝えしご準備していただきました。生地選びには私も同行ご希望とのことで、日暮里駅待ち合わせに。生地屋さんの開店まで時間がありましたので、先に型紙作りをすることにしました。

既製の型紙があれば良かったのですが、中々ご希望の形の物がなく、商品で販売されている下着から型紙を写し取ることになりました。私の生徒さんはここからレッスンすることが何故か多いですね～。生地が伸びないように丁寧に糸をほどいていき、パーツを分解したいところでしたが、何せ時間がない！ここはもうハサミを入れてじょきじょきパーツごとに切り分けていきました。切り分ける前に縫製の仕様が分らなくならない様に写真を撮っておきます。
切り分けたパーツに地の目線を描き込みました。おおよそにはなってしまいますが生地の編地を目安にしています。製図用紙にパーツを固定して写していくのですが、この時にハサミで切り落とした縫い代を書き足すことも忘れずに！　縫い代？地の目？バイアス？初めて聞く洋裁ワードにひとつひとつご説明を加えながら手は黙々と動かしていただきました。時間がないので（笑）1パーツだけ描き写す手順をご説明したとことろで、生地屋さんへ向かいました。

今回は日暮里でも有名なトマトさんへ。生地の多さにとても驚かれていたY様。ニット地も種類は様々。これは一人で来ていたらどれを選べばいいか分からなかった～と。下着の素材なので今回は綿100％の天竺をチョイス。天竺にも色々風合いの違うものがあり、サンプルに近いものを選びました。練習あるのみ！と、まずは白色を多めに購入されていました。とても意欲的ですばらしいです！その他、ニット用の針、糸、ミシン押さえ、ゴム類を購入しました。

日暮里に希望時間で使用できるレンタルスペースがなく、急ぎ足で駒込にお借りしたJKrooｍ駒込さんへ。早速、生地の裁断に入ります。ざぶざぶ洗濯をする下着となると、生地の縮みを抑えるためにも水通しは必須ですが、今回はその工程は飛ばします。水通しについてはわかりやすいネット動画をご紹介しました。生地を広げて型紙をおきます。生地の方向や伸縮についてもご説明しながら裁断していきます。今回はすべてのパーツを型紙に写す時間がなかったので、現物サンプルのパーツを型紙の代わりにおいて裁断しました。自宅でも練習できるように、ロックミシンは使わずに家庭用ミシンのジグザグ縫いと、たちめかがり縫いを使いながら縫っていくことにしました。裁断を終えた時点で残り時間20分！ミシンの糸巻きや針の替え方など、基本のミシンの使い方をお伝えして1か所縫ってみましょうか～といったところで時間切れ。

なかなか1日で全行程をお伝えするのは難しいかと～とはお伝えしていたものの、Y様自身1日で手順を掴めるとお思いだったようで、こんなに手間のかかる事だったんですね～ネットで観ただけでは分からなかったことだらけで、レッスンを受けてみて正解だった！と次のレッスンのお約束もして下さりました。

次回までにひとまずすべてのパーツを型紙に起こすことを宿題にして、あとは少しご自宅でもミシンに慣れておいていただけるといいかなと思います。長時間お疲れ様でした！またよろしくお願い致します。

担当者　まいまい